多古光湿原保全会のブログ

多古光湿原保全会の活動を紹介するブログです。

神様の心が宿る木

2025-10-25 20:38:40
2025-10-31 21:45:51
目次

今年5月に飯高檀林にて観察会を行いましたが、今回は、そのすぐ近くにあります

飯高神社と天神の森を訪ね、植物や木、昆虫を観察しました\(^O^)/

5月に続き、今回もなぜか雨天の一日^^;

でも、土砂降りだった前回に比べ、今回は小雨程度。全く問題ありません!

むしろ、シダ植物など、しっとり雨に濡れているほうが映えるというものです(笑)

飯高神社の鳥居に辿り着くまでも、どんな所にも観察できる植物があります。

早速、谷城先生の講義がスタートしました(*´∇`*)

そしていよいよ飯高神社へ!

ものすごく急な階段で、ほぼ登山に近い感じです^^;

今回も皆さん、熱心に谷城先生のお話に聞き入っていました。

次に訪れたのは天神の森。

ここでも、登山のごとく急な階段を上ったのですが・・その先で見られた老巨木は

圧巻でした!!

以前、某NHK朝ドラで撮影にも使われたことがあるという、このスダジイの巨木。

木の表面を覆っている苔などがまた木の存在感を大きくしているような。

この地で、一体何百年、根を張り、ここで暮らす人々を見守ってきたのでしょうか。

木の想いが感じられるような、神様の心が宿っているような、そんな気がしました。

木を覆っている緑の植物。てっきりコケだけかと思ってしまうのが素人で^^;、

谷城先生のご説明によると、「ウチワゴケ」というシダ植物の一つなのだそうです。

しっかり表面を観ると、ウチワゴケの小さな可愛い葉っぱがたくさん見られました。

因みに、スダジイの枝の伸ばし方には特徴があり、何本もの太い枝がうねるようにして

四方に伸びていくので、スダジイが生えている土地(林床)は湿度が保たれ、

シダ類などが繁茂しやすくなるとのこと。

その他、今回の観察会でも、この地域、この土地ならではの歴史を絡めた

植物の貴重なお話を谷城先生からお聞きすることができ、学ぶことが多い観察会に

なりました。

飯高神社の辺りには、本来標高の高いところに生えているモミの木が多数、

観察できることや、ムラサキシキブとオオムラサキシキブの雑種が生息していること、

森林にも関わらず、海岸性の植物が観られること等など、興味深い話が次々と

先生の口から飛び出します(*´∇`*)

観察会に行くかどうしようか迷っていらっしゃる方がいらしたら、是非是非ご参加

下さい! 間違いなく、楽しく充実した時間を過ごせます!

最後に、今回、観察できた植物たちをご紹介します\(*´∇`*)/

クサソテツ(食べることができるそうです)  ヤツデ  

ナチシケシダ(飯高神社周辺で見られるナチシケシダが北限だそうです!)

ゲジゲジシダ  イヌワラビ  ミゾシダ  ホラシノブ  リョウメンシダ  

ホシダ  コシケシダ ヘラシダ ウチワゴケ

ハシカグサ オオヒヨドリバナ カモメヅル コクラン ツリガネニンジン 

イガアザミ/タイアザミ(この2種の違いを習いました^^) 

タブノキ      以上です!

この一つ一つに、谷城先生の超魅力的な解説がなされたのですが、それを全て

文字に起こすと、とんでもない超長文になってしまうので、割愛させて頂きました(T_T)

気になる方は是非とも!観察会に足をお運びいただくとして・・・

その他、観察会中に発見したものを諸々ご紹介\(^O^)/

モミの木の赤ちゃん☆

そしてルリシジミ

一人で森の中を歩いていたら見過ごしてしまったであろう木や植物の貴重さを、

今回もたくさん学ぶことができました。

そして季節を変えて歩いたら、違う発見がまたたくさんあるに違いありません!

写真:M.W 文責:S.N

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