6月某日、暑さも若干和らいだ夕刻に有志の方々にご協力頂いて、
乾草沼にて、とある作業を開始しました。
沼から少し離れた場所を掘削して小さな池を作り、水質の悪化により絶滅しそうな
沈水性の植物や水中に棲息する生物やトンボを保護・復活させようという試みです。
作業前の様子です。

自然に水が湧き出て池になっているところを掘削しました。
(地権者の方から了承頂いて作業しています)


足元が悪く、水をたっぷり含んだ泥を掘り出すのは一苦労で、今回の一回目の作業
では、少し掘り下げただけで終了となりました。
二回目は25日(水)の夕刻を予定しています。
2023年7月に、今回のものとは別に、もっと小さな池を沼沿いに作ったところ、
トンボやクロモ(水草の一種)、ミズユキノシタ(湿地や水中に生息)の揺り籠として効果
が見られたので、今回の試みも成果が期待されます^^
(こちらも地権者の了承を得ています)

水質が悪化した原因は様々あるようですが、沼周辺の環境の変化が一因かもしれません。
多くの木が伐採され、太陽光パネルが随分増えてしまいました。
昨今の時代の流れや地権者の方々のご事情もあり、仕方ない部分もありますが、
一度失った自然を取り戻すのは非常に難しく、消滅してしまった生物を復活させること
はできませんし、個々人では限界があります。
公的機関や様々な団体、大勢の方の協力が必須です。
最後に・・・乾草沼は、「ひぐさぬま」と読みます。
この沼に関する詳細は、会のホームページに「乾草沼など」のページがありますので、
是非、ご一読下さい。 (↑クリックするとページに飛びます)
写真: Y .I S.N 文責:S.N