7月26日に行われました観察会の様子をご報告します!
まだまだ夏本番はこれからだというのに、朝から超猛暑の土曜日でしたが、
大勢の方にご参加いただきました。有難うございました!\(^O^)/
今回の観察会のメインは、「コオニユリ」!
暑さに負けることなく、多古町側も横芝光町側も綺麗な花をたくさん咲かせていました。
視界いっぱいに広がるコオニユリの鮮やかなオレンジをご堪能下さい\(*´∇`*)/



毎年、変わらずにこうして観察できるのも、草刈り等の作業にご協力下さる皆様方のおかげです\(T_T)/
今回は、もう一種、観察できた植物がありまして・・

こちら、谷城先生によりますと、「葉腋に小さなむかごがあってオニユリのようではありますが、
典型的なオニユリとは少し違ってコオニユリとの中間のようにも見える」とのこと。
今後も観察を続けていく予定とのことですが・・・
一体、このユリの正体は!? ミステリーみたいで、ドキドキしますね\(*´∇`*)/
そして、今回の観察会では、更に大発見があったのです!!
植物名は伏せますが、県レッドデータブックのランクは2017年時点で「千葉県最重要保護生物」
に指定されている稀少種です。
全国的に見ても、非常に稀少な植物で、そんな植物が多古光湿原には生育している。
多古光湿原の素晴らしさを表していますよね!
今回発見された植物以外にも、多古光湿原には、たくさんの種類の、他地域では見られない
稀少な植物が多く生育しています。
この素晴らしい場所を、何とかして守っていきたい。
今回の発見は、改めて多古光湿原の重要さに気付かせてくれました。
ところで、植物名を敢えて伏せたのには理由があります。
盗掘を防ぐためです。
全国的にも珍しい、なかなか観ることができない植物が発見されたと知って、
営利目的なのか個人的趣味なのか分かりませんが、こっそり掘り出そうとする
人が現れるのは本当に悲しいことです。
この「多古光湿原」だからこそ、生き続けることができるのに。
その証拠に、過去に、この植物を保護する目的で横芝光町にある「湿性植物園」に
移植したことがありますが、今では、観ることはできません。
(※10年以上前まで湿原に続く水路沿いに生育していたのですが、その水路が
工事されることになり、工事の前に水路沿いの個体の一部を湿性植物園に移植。
水路沿いに生育していたその植物は消滅しました。
今回発見された植物が湿原内で確認できたのは初めてになります。)
私たち「多古光湿原保全会」では、年に数回、観察会を催しています。
このブログに偶然でも奇跡的でも辿り着いて読んで下さった方、
自然に興味のある方、是非、実際に湿原に足を運んで頂き、その素晴らしさを実感して
頂きたいです。
どの植物も、ここ「多古光湿原」だからこそ、芽を出し、葉を広げ、
美しく花を咲かせてくれるのです。
写真:K.Y M.W 文責:S.N